尿検査

 

尿検査は、泌尿器科では通称「検尿」と呼ばれ、もっとも重要な検査のひとつです。

尿定性、尿沈渣のふたつの検査があります。

 

尿定性は、尿に試験紙をひたして、その試験紙の色の変化をみます。尿たんぱく、尿糖、尿潜血、尿中白血球などの有無がわかります。

 

尿沈渣は尿の中の細胞成分をみる検査です。尿を試験管にとり、遠心機にかけてグルグルとまわします。すると尿の中の赤血球や白血球などの重たい成分が試験管の底に沈みます。試験管の上澄みを捨てて、試験管の底に残った尿をガラス版にとります。この尿を光学顕微鏡で400倍に拡大して観察します。

 

例えば膀胱炎であれば、白血球がたくさん観察できます。

尿路(腎、尿管、前立腺、尿道)の悪性腫瘍の場合、尿沈渣の血尿でわかることがあります。

また尿たんぱくと赤血球が同時に出現した場合は、CKD(慢性腎臓病)の心配がないか採血検査などが必要になります。